新しい時代を拓く若者たちへーどのような未来を開くか 芳村 思風氏

●生命の目的 時代そのものが近代から次の新しい時代に転換していく大転換期に、私たちはどのような夢、理想、希望を持てばよいのでしょうか。大激動の中で自覚すべきは、私たちは何をするために生まれてきたのだろうという「問い」です。その問いに対して、人生そのものではなく、命の根底からアプローチしていきます。命には目的があるのです。意味のない人生には生き甲斐がないですよね。目的がはっきりしないと人生に価値は生まれません。 生命の目的は、「自己保存」と「種族保存」です。生物学において、人間も含め全ての生命は自分の命を長らえ、子孫を残すことを目的としています。私たち人間にとっての命の目的は何になるのかを考えることで、人生の目的が見えてきます。 ●自己保存と意志 自己保存という目的が人間の命から湧いてくるとき、それは「欲求」として現れ、「意志=will」となります。willとは「意志」であり、「意思」ではありません。方向性を持つので「意志」という漢字で表現します。自己保存には意志が不可欠です。意志が弱いと、最後まで続けることができません。意志の目的は、「自己実現、自己創造、自己完成」です。 今まで、意志が強い人=理性が強い人、だと思われていました。意志が強い人はしなければならないことができる(したいことは我慢する)、つまり理性的な人であるという認識でした。このような理性的な意志は、作為的な意志であり、「したいことを我慢する」ということが半分含まれています。したいことを我慢しているので、理性的な意志には限界が出てきます。どんな困難も理屈抜きに乗り越える、やり抜ける根拠となるものは、命から湧いてくる

辻 信一氏と渡邊智恵子の「ブータンツアー報告会

【対談】辻:辻信一 わ:渡邊智恵子 愛:渡邊愛 わ:辻先生から「ブータンのオーガニックコットンを、商品化して経済を成立させていく手伝いをしてほしい」と、3月のブータンツアーに誘って頂き、参加してきました。 でもそこでは、オーガニックコットンよりもっとすごいことを体験しました。それは 「この国ってなんて優しいんだろう、と思った」 ということです。 今日はツアーに参加した娘の渡邊愛の他、沼畑さんや中村さんも来られているので、5人で話をしていこうと思います。 ブータンでは、日本人が忘れかけていた優しさを思い出させてもらいました。人には多様性があるということ、障害を持った人もいますが、その人達とも一緒に生活をしましたが、何の別け隔てもしないのがブータンの人々でした。 日本人が行くことはめったにないので、村をあげてのお祭り騒ぎになりますが、それにも障害を持った人たちは普通に混じっていました。綿繰りや糸にしていく作業を一緒にしましたが、仲間となった我々のために一生懸命やってくれました。障害を持った人のほうがかえって、そういう作業を飽きずにやってくれるのです。彼らから学ぶことも大きいと思いました。 辻: 今回は、ぼくにとって20回目の記念すべきブータンへの旅を、ツアーの皆さんにご一緒してもらいました。ブータンのチモン村に入るには、タイに入り→一泊→飛行機→車に3時間揺られ、国境を越えた向う側の町、サムドゥルップ・ジョンカーに一泊→そこから6時間かけてやっとチモン村に到着します。これでも村までの道路が通じて昔よりずっと早くなった。13年前初めてチモン村に行ったときは西部ブータンにある首都ティン

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